オデュッセイの意味 | オデュッセウス・オデュッセイア・オデッセイの名称の違いまとめ
結論から整理すると、オデュッセウスは人名、オデュッセイアとオデッセイは作品名です。オデッセイやオデュッセイアは、この2つに付いた韓国語表記のバリエーションです。つまり意味の異なる5つの単語なのではなく、人名と作品名の区別の上に表記の違いが重なったケースです。
| 表記 | 指す対象 | どんな場面で使うとよいか |
|---|---|---|
| オデュッセウス(Odysseus、Ὀδυσσεύς) | イタケーの王であり叙事詩の英雄である個人名 | 人物・神話の物語 |
| オデュッセイア(Odysseia) | ギリシャ語の作品名の形に対応する表記 | 原典・翻訳版の題名 |
| オデッセイ(The Odyssey) | 英語の題名Odysseyを移した表記 | 英語圏の作品題名 |
| オデッセイ(別表記) | 同じ英語題名の別の日本語表記 | オデッセイと混用 |
| オデュッセイア(別表記) | 一部の国内版が採用した表記 | 書籍の題名で確認 |
オデュッセウスは作品ではなく人名
オデュッセウスは古代ギリシャ語の人名Ὀδυσσεύςに対応する固有名詞です。ギリシャ語辞典(LSJ)はこの名前を「イタケーの王にしてオデュッセイアの英雄」と定義しています。叙事詩を指す言葉ではなく、一人の人物を呼ぶ名前である点がポイントです。
そのため、キュクロープスの洞窟やセイレーンのように出来事を中心とした物語を語るときは、オデュッセウスの方が適切です。ただし、この名前の確定した語源的な意味までは断定できないため、「意味」を問われた場合は人名であるという事実自体が答えだと理解すればよいでしょう。
オデュッセイアとオデッセイは同じ作品の2言語形
オデュッセイアはギリシャ語の作品名の形に対応する表記で、オデッセイは英語の題名The Odysseyを移したものです。MIT古典文献アーカイブもホメロスのこの作品をThe Odyssey by Homerと表記しています。結局のところ、同じ叙事詩をギリシャ語経由で呼ぶか、英語の題名経由で呼ぶかの違いに近いのです。
一点触れておくと、オデュッセイアとオデッセイのどちらが公式の標準だと断定できる単一の根拠は確認されていません。そのため実用的には、読んでいる資料や版の表記に合わせて使うのが安全です。
オデッセイとオデュッセイア、表記が分かれる実際の事例
オデッセイはオデッセイと同じ英語題名の表記バリエーションです。両表記が指す対象や意味が異なるわけではありません。
書籍の題名では、書誌情報によって表記の揺れが確認できます。国内書店の書籍記録を見ると、ISBN 9788991290150の版は「オデュッセイア(別表記)」という表記を採用し、ISBN 9788961671804の版は「オデュッセイア」を使っています。同じ作品を版ごとに異なる表記にした事例であり、両表記の意味や対象が異なるわけではありません。ただし、これを一つの公式標準として確定する単一の根拠は、やはり確認されていません。
では、実際にはどの表記を使えばよいのか
基準はシンプルです。人物を語るときはオデュッセウス、作品全体を語るときはオデュッセイアかオデッセイを使えばよいのです。文章や会話ですでに使われている表記があれば、それに合わせるのが読み手にとって最も自然です。
本を探すとき、この表記の違いは実際に役立ちます。「オデュッセイア」で検索して目的の版が見つからなければ、「オデュッセイア(別表記)」や「オデッセイ」に変えて検索してみてください。表記が違っても同じ作品を指しているからです。
版ごとの翻訳や構成の比較が気になる方は、オデュッセイアの本を選ぶ基準が続けて役立ちます。作品全体の巻ごとの構成を先に把握したい方はオデュッセイアの巻ごとの構成を、作品名の性格と全体のあらすじを併せて見たい方はオデュッセイア総まとめを参考にしてください。ギリシャ神話全体の中でこの作品がどこに位置するかは、ギリシャ神話を読む順番で確認できます。
まとめ
5つの表記は2つのグループに分けられます。人を指すオデュッセウスの1つ、そして作品を指すオデュッセイア・オデッセイ・オデッセイ(別表記)・オデュッセイア(別表記)の4つです。どの版がどの表記を採用したかだけを押さえておけば、検索でも本選びでも迷うことが大きく減ります。