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ナウシカーアの神話 | オデュッセウスとナウシカーア王女、ファイアケス帰郷の物語

川の茂みの中で、裸の男が一人眠っていました。幾日もの間、波にもまれながらようやく岸にたどり着いたオデュッセウスです。そのそばの川辺では、若い女たちの笑い声がだんだんと近づいてきていました。

球遊びをしていた侍女の一人が投げたボールが水流にさらわれたときの悲鳴が、オデュッセウスを目覚めさせました。この偶然の物音が、オデュッセウスの帰郷を完成させる長い物語の最初の場面となるのです。

アテナがナウシカーアの夢に現れた夜

球遊びが行われる前夜、女神アテナはナウシカーアの友人の姿に変わり、彼女の夢に現れます。もう婚期が来たのだから結婚の準備として洗濯をしておくように、そのためには父に荷車とラバを頼むようにと勧める内容でした。

ナウシカーアは、ファイアケス人の王アルキノオスの娘でした。母アレテは囲炉裏端で紫の羊毛を自ら糸に紡いでおり、兄弟にはすでに結婚した二人の兄と、まだ伴侶を見つけていない三人の兄がいました。

翌朝、ナウシカーアは父に荷車を頼む際、会議に出席する父の服と、兄たちが踊るときに着る清潔な服が必要だという理由を挙げます。肝心の自分の婚礼のための準備だとは言わずに。父は特に疑うことなく荷車を貸し与え、母は家を出る娘に体に塗る油と食事を一緒に用意してくれました。

川辺で出会った裸の見知らぬ男

洗濯を終えたナウシカーアと侍女たちは、川辺で食事をとり、球遊びを始めます。ところがボールが一つ水流の中に落ちると、驚いた侍女たちが一斉に声を上げ、その声が近くの茂みで眠っていたオデュッセウスを目覚めさせてしまいました。

オリーブの枝一本でからだをようやく隠しながら歩いて出てくるオデュッセウスの姿は、飢えて村の近くまで下りてきたライオンに例えられるほど、荒々しく見慣れないものでした。侍女たちは悲鳴を上げて四方に散って逃げました。

しかしナウシカーアだけは、その場に立ち尽くしていました。叙事詩は、この度胸がアテナが彼女の心に吹き込んだ勇気のおかげだと伝えています。恐怖の代わりに判断が先に来た瞬間でした。

「ゼウスはそのように分け与えるのです」

オデュッセウスは慎重に近づき、彼女を「女王さま」と呼んで言葉をかけます。デロス島で見たヤシの木にも似て美しいという言葉で始まり、自分が海でどれほど長く苦労してきたかを打ち明けました。

ナウシカーアはその訴えに動じることなく、落ち着いて答えます。ゼウスは裕福な人にも貧しい人にも、思いのままに幸を分け与える存在なのだから、今こうなったのも神の意志にすぎないと。そして、ファイアケス人は神々の保護の下にある人々だと言い、彼に着る服と洗う水、そして助けを約束しました。

恐怖で逃げ出した侍女たちも、ナウシカーアの決断を見てからようやく戻り、オデュッセウスを助けました。見知らぬ男を助けるという判断が先に立ち、他の人々の行動はその後に続いたのです。

体を洗い着せた後、一緒に歩かないと決めた理由

侍女たちはオデュッセウスに油と服を渡し、彼は川の水で体を洗い、幾日も積もった塩と汚れを落としました。その姿を見守っていたアテナは、彼をより大きく堂々と、髪をヒヤシンスの花房のように美しく巻いたものへと変えました。ナウシカーアはその変わった姿を見て、心の中で感嘆します。

ここでナウシカーアは、すぐに彼を宮殿へ連れて行かないことにします。まだ結婚していない自分が見知らぬ男と一緒に村に入れば人々のうわさになり、そのうわさが自分の婚礼に傷をつけかねないという計算からでした。

そこで彼女はオデュッセウスに、自分とは別々に歩くこと、ミネルウァ(アテナ)の神聖な森でしばらく待ち、時間をおいて一人で城に入るようにと伝えます。そして宮殿に入ったら、父ではなく母アレテにまず近づき、彼女の膝をつかむようにと忠告しました。家の中の実質的な決定権が王妃にあることを、彼女はすでに知っていたのです。

王宮で得たもてなしとアルキノオスの意外な提案

オデュッセウスはナウシカーアの言葉どおり、一人で城門へと歩いて向かいます。アテナは彼を霧で包んで村人たちの目に触れないようにし、少女に変身して宮殿までの道を直接案内してくれました。

青銅の壁と黄金の扉、そして生きている犬のように立つ不死の番犬の彫像で飾られた宮殿の前で、オデュッセウスはしばし圧倒されます。彼はすぐに中へ入り、王妃アレテの膝をつかみ、自分を覆っていた霧を取り払いました。突然現れた見知らぬ男に、宮殿の中は一瞬騒めきました。

長老エカイネオスが進み出て、旅人をもてなしで迎えるべきだと勧めると、アルキノオス王はすぐに彼に席と食べ物、葡萄酒を与えます。宴が終わった後、アレテは彼が身にまとっていた服が自分の織ったものだと気づいて事情を尋ね、オデュッセウスはカリュプソーの島を去った話とナウシカーアに出会った経緯をそのまま打ち明けました。

話を聞いたアルキノオスは意外な提案を持ちかけます。このまま残ってナウシカーアと結婚するなら、家と財産を与えるというものでした。ただし彼は、オデュッセウスが望まないなら、この提案とは関係なく故郷へ帰る船を用意するという約束も残しました。

船で旅立つ前に、ナウシカーアが残した最後の言葉

オデュッセウスは宮殿に滞在している間、トロイア戦争の後に経験した冒険を人々の前で語り、ファイアケス人たちは彼のために宴を開き、贈り物を用意します。王の提案にもかかわらず、彼は結局、結婚の代わりに帰郷を選びました。

出発の直前、ナウシカーアは彼と最後に対面します。自分を忘れないでほしいこと、命を救われた代償は誰よりも先に自分に返してほしいと頼みました。

オデュッセウスはその言葉に対し、故郷に無事に帰り、生きている限り彼女を自分の恩人として、神のように敬い祝福すると答えます。川辺から始まったこの出会いは、こうして二人それぞれの別れの言葉で幕を閉じました。

彼を送り届けた代償、石と化した船

ファイアケス人たちは、オデュッセウスが持っていく贈り物を船にいっぱい積み、夜の海へと漕ぎ出します。彼は航海の間ずっと深く眠っており、船は夜のうちに速く水を切って、明け方近くにイタケーの海岸に着きました。船員たちは眠っている彼を贈り物とともにオリーブの木のそばの砂地にそっと下ろして帰っていきます。

この知らせは、すぐにポセイドンの怒りにつながります。自分と血筋がつながるファイアケス人たちが、あれほど憎んでいたオデュッセウスを無事に家まで送り届けたという事実に、ポセイドンはこのままでは神々の間で何の敬意も受けられないとゼウスにこぼしました。

ゼウスは、帰る船を陸に近いところで船の形のまま石に変えるよう勧め、ポセイドンはその言葉どおり手のひらで打ち下ろして船を岩に固め、海の中にそのまま打ち込みました。さらに彼は、ファイアケス人の都市を大きな山で覆ってしまうと脅しました。船が石に変わる光景を見たアルキノオスは、昔父が伝えた預言を思い出し、ファイアケス人たちは雄牛十二頭をポセイドンに捧げ、以後は旅人を船で送り届けることをやめることにしました。

ナウシカーアの後で、一緒に読みたい物語たち

オデュッセウスがナウシカーアに出会う前に長い間とどまっていた島の物語は、カリュプソーの神話まとめで確認できます。彼がそもそも海であれほど苦労することになった背景、すなわちポセイドンとの長い因縁は、ポセイドンの神話まとめでさらに詳しく見ることができます。

ナウシカーアが恐れずに立ち向かえたのにはアテナの介入がありました。この女神がオデュッセウスの旅の至る所でどんな役割を果たすのかは、アテナの神話まとめで扱います。この出会いがオデュッセウスの帰郷全体の旅の中でどこに位置するのかは、オデュッセイアのあらすじ順で確認できます。